dutcheez’s diary

通勤電車で英語の勉強をしよう!

番外編3 単位の書き方と半角スペース

「語と語の間はスペースを空けましょう」英語を習い始めると、 誰もが教わるであろう題材です。
 
 
しかしながら, 大学に入ってレポートを書く機会に遭遇し, 適切な指導を受けない限り, 単位と数字の間のスペースについてなど誰も気にしないことでしょう。
(教わっていても授業聞いてない・・・なんてこともきっとあるだろーよ)
 
教わり方にもよると思いますが, 単位をつけるときは (日本語のレポートでも)
 
数字と単位の間には半角スペースを空けよ
と僕は大学で教わりました。本当にそうなっているのかな? と英語の文献を読み漁っていると, 確かにほとんどが空いているように見えます。
 
 
文献[1]によると,

In the expression for the value of a quantity, the unit symbol is placed after the numerical value and a space is left between the numerical value and the unit symbol.

The only exceptions to this rule are for the unit symbols for degree, minute, and second for plane angle: °, ', and ", respectively, in which case no space is left between the numerical value and the unit symbol.

Example: α = 30°22'8"

 

 

筆者訳 (意訳)

量を表す際, 単位は数字の後に書き, 間にはスペースを設けないといけません。

唯一の例外は角度を表す度、分、秒を記載する場合で, その場合は数字と単位の間にスペースを設ける必要はありません。

 

とあります。US Department of Commerce, アメリカ合衆国商務省が発行しているこのガイドラインによると, 10キログラムはten kilogramsですから10kgではなく 10 kgとなっているべきであり, 温度も次に表されるルールに従って次のように指摘されています。

 

The symbol °C for the degree Celsius is preceded by a space when one expresses the values of Celsius temperatures.

 

 

筆者 訳

摂氏温度を表現する場合, °とCはセットと考え, 数字と℃との間にはスペースを設けなければなりません。

 

例: t = 30.2 °C と表記されるべきであり, 

t = 30.2°Ct = 30.2° Cと表記すべきではない」

 

角度のマルはスペースが要りませんが, 温度のマルはスペースが必要です。

 

 

 

また検索ワードをみていると, こんなお悩みがあることがわかりました。

「%」はどやねん?

http://www.physics.nist.gov/Pubs/SP811/sec07.html

によると

 

... it is acceptable to use the internationally recognized symbol % (percent) for the number 0.01 with the SI and thus to express the values of quantities of dimension one (see Sec. 7.14) with its aid. When it is used, a space is left between the symbol % and the number by which it is multiplied. Further, in keeping with Sec. 7.6, the symbol % should be used, not the name “percent.”  

 

%という記号は 0.01 という数字の代用で使用される記号なので

かけられる数 と % との間にはスペースが必要である 

 

だってさ。卒論・修論 (thesis) やドク論 (dissertation) を書かれる際にはどうぞお気をつけください。 

 

 

... ということで, ‰やppm, ppb もおそらく同様の考え方が適用されるのではないかと思います。(要出典)

 

 

 

「アメリカの役人が作ったこんなガイドラインなど守れるか!」とおっしゃる方も中にはいらっしゃるとは思いますが, できる限りこのルールに則った表記を心がけてください。

 

どこに使うか? 新幹線や特急の前のテーブルに "Load Limit 10kg" と書かれたものがあります。10 も単語, kg も単語です。(東海道/山陽/九州新幹線)

 

AC も 100 も V も 60 も Hz も・・・単語です。(下画像)

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 北陸新幹線 W7/E7系

※コンセント = 和製英語  英語では Outlet (あうっれ)

 

スペースを空けてください, お願いです。

 (理系出身だからか, 違和感ありあり!)

東海道・山陽新幹線は1日平均60万人[2]を運んでいます。

学び盛りの子ども達もたくさん乗っています。

 

表示・ステッカーを作る担当の方!
子供達の教育も担っているという自覚をもってください!!!!

 

このステッカーを作った世代の教科書には確かに半角スペースの空け方など書いていなかったかもしれません。しかしながら世界共通のルール (SI単位系) というものがあるのも事実です。ぜひ, 正確な表記を心がけていただきたいものです。

 

SI単位系でもう一つ。リットル単位は小学校で学ぶはずですが,

現在のリットル表記は教科書でも [ℓ] ではなく[L]となったようです (2011年以降)。

 

ミリリットルはmL, キロリットルはkL です。

 

ヨーロッパに行けばcL センチリットルなんて単位にもでくわします。

酒の瓶とかにかいてあります。

 

世代によって教わるものが違う, というのは仕方のないことでしょう。カナダもアメリカも, イギリスも単位やものの数え方で苦労しているみたいですよ。詳しくはまたの機会に扱うことにしましょう。

 

[1] A. Thompson, B. N. Taylor, Guide for the Use of the International System of Units (SI), National Institute of Standards and Technology (NIST) (2008) pp 16

http://physics.nist.gov/cuu/pdf/sp811.pdf

[2]国交省鉄道輸送統計年報 (2013年),

(東海道・山陽新幹線の旅客数) / 365 から計算してざっと60万人

http://www.mlit.go.jp/k-toukei/10/annual/index.pdf

 

 

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